今回の炊き出し&夜回りは、正月気分も抜けつつある18日に行われました。
私としては年末以来の二回目の参加です。
仕事のために途中からの参加でしたが、快く受け入れてくださり、せっせとおにぎりを作ります。
おにぎりの作り方、後片付けの仕方などはひととおり前回経験していたので、我ながら初参加のときよりは動けたような気がします。
また作業の途中には温かいお雑煮をご馳走になりました!!柚子の風味がなんともいえず、大変美味しく頂きました。ごちそうさまでした。
さて配食。
我々の班は隅田川沿いを南下するルートで配食させていただきました。
建設中の新東京タワーを横目に見ながらの今回のルートは初めてでしたので、いろいろと発見が多かったように思います。
たとえば「なんという会?」「いつ回っているの?」などのたくさんの質問を受けました。
また、あるおじさんからは「仕事で出掛けている友達がいるから、その分おにぎり取っといてもいいかな?」と頭を下げられまして、友人を思いやる温かさ、ヨコのつながりの強さにも触れました。
さらには「ありがとう。君達のような若者がいたとは、まだまだ日本も捨てたものではないね」というなんとも有り難いお褒めの言葉までもいただき、たいへん身の引き締まる思いがしました。
このように川沿いを歩いていると、ふと「濫觴(ランショウ)」という孔子の言葉を思い出しました。
「濫」はあふれること。「觴」はさかずき。揚子江のような大河も源までさかのぼればさかずきにあふれる程度の小さな流れであるという意味です。
もしかすると我々の力は一滴の水のように小さなものかもしれません。しかしながらその一滴一滴が合わさることで大きな流れへとなるのではないでしょうか。
さらに言えば、この流れというものは決して我々だけが享受するものではなく、この流れの両岸におられる人々の心の渇きをも癒すものでなければならないのではないかとも思いました。
私は関西に在住しておりまして、なかなか参加の都合をつけにくい身ではありますが、これからもこの大変意義深いひとさじの会の活動にできるだけ参加させていただき、勉強させていただきたいと思います。合掌