【山谷夏まつり(1日目)】
南無阿弥陀佛「長時間の外出は避けるように」とニュースで注意喚起がなされるなか、山谷では夏祭り(1日目)がおこなわれました。
11時に打ち合わせを山谷労働者福祉会館でおこなうと、すぐにさまざまな団体の支援者、おじさんたちが協力して和気あいあいとした雰囲気のままやぐらを組むための木材や、炊き出しのなべ類などが会館から搬出され、会場へ移動。
会場となる玉姫公園にどんどん荷物が下ろされ、受付、炊飯、ステージの準備がはじまりました。みなさん暑さをものともせず、楽しげに作業を進め、15時にはほぼ準備が整い、受け付け開始です。
ちなみに会長とわたしは、散髪コーナーでひたすらおじさんたちの頭を丸刈りにして、坊主仲間を増やし続けました(笑
ひとさじの応援に来てくださった〝nukunuku〟さんは、託児所をお手伝い。浴衣姿のとってもかわいい女の子と仲良しになっていました。
同じく一緒に参加した〝ヒロ君〟は、NPOあうんさんの出し物である輪投げのお手伝いをしてくださり、おじさんたちの盛り上げに一役買われておりました。
夕方には、共同炊事で作ったカレーライスが配られ、みなさんニコニコしながらお食事です。夕食後には、ひとさじの僧侶2名で追悼のご回向を営ませていただきました。祭壇の周りに集まっていらっしゃった多くの方が一緒に手を合わせて、心からのお焼香をしてくださいました。
お焼香をされたある年配の方がおっしゃいました。
「こうして一人ずつ名前をよんで、ねんごろにご供養していただけるのをみると、なんだかうれしい。なんというか、自分のこの先を考えた時の安心感かもしれない」
夜には、わたしの先輩の真言宗豊山派のお坊さんたちが「豊山鳴物隊(ぶざんなりものたい)」という名でステージに登場し、すばらしい太鼓の演奏を披露してくださいました。
追悼のために、太鼓の音にあわせた「般若心経」がとなえられ、つづいて「六大響」という曲が祈りを込めて演奏されました。迫力ある太鼓の響きに、徐々に会場のみなさん全員が一体となっていきました。
お祭りの最後は、踊れる人も踊れない人も、飲んでいる人も飲んでいない人も一緒くたになって、手作りのやぐらのまわりを囲んで盆踊り。
さまざまな人の笑い声と楽しげな姿をながめながら、ある年配の方が一言。
「わたしは来年これないかもしれない。でも、今年ここにいられて本当に良かった」
いろいろな人が、それぞれの想いをこめて行う夏祭り。はじめて参加させていただいて、仲間に入れていただけたこと、本当に有難いことだと感じました。
翌日もひとさじの会メンバーで、散髪とご回向をさせていただきます。心を込めて、できることをしっかりとさせていただこうと思いました。合掌
【山谷夏まつり(2日目)】
新宿とはまず雰囲気が違うのにびっくり。ゆる~いながらもしっかりした運営に、山谷気質の伝統というか強さを感じました。ざっくばらんな中にも細かな配慮があるのが、とても勉強になりました。
そして来年はうちからも出店をやりたい!!と感じましたぁ。はじめは、そんなん無理!と思っていたのですが、見ているとなんだかできそうな気が...。やってみたらら楽しそうな気が...(^^;;
また相談させてもらいますm(_ _)m2日間をぶじに終えられてなによりでした。
とりあえず山谷のおじさんたちのなかに、「あっ、お坊さんがいる!」とだけは認知していただけたたように思います。新宿とはまた違った雰囲気の慰霊祭でしたが、仲間をおもう気持ちの強さは変わらないことを実感しました。
前日に急遽決まったので、時間は短かったですが本当に良い経験をさせていただいたと思います。合掌