ご無沙汰しておりました、12・1月のプチ修業、ご報告します。
12月は毎年恒例の白山にある潮泉寺!!大正大卒のメンバーが大変お世話になってきた先生のお寺でお勤めさせて頂きました。
1月は増上寺で行われた“宗祖法然上人800年大遠忌十夜念仏会”に合流させて頂きました。為先会では一枚起請文が読まれた日でもある23日に参加。
10日間毎夜献奏が行われ、その日も尺八と箏の演奏がありました。新春を思わせる古典的な音楽から、今までの尺八と箏のイメージを覆すようなクラシックをアレンジした斬新な音楽まで、素敵な一時を過ごさせていただきました。
さて、そして2月はプチ修業ではなく、本格的なお別時(特別の日時・期間を定めてお念仏すること)を、関東十八檀林の一つである千葉の大巌寺にて勤めさせていただきました。
法然上人のご命日(旧暦の1月25日は新暦の2月27日)に合わせ2月21日より28日までの8日間、総勢24名もの参加者と共に、私語厳禁でただひたすらお念仏をするという、お坊さんでもあまり経験できない行に参加させていただきました。
道場は不動堂の一部に暗幕を張り巡らせ真っ暗の中、仏様にのみ光があてられるという、まさに念仏道場!!そして、仏前には法然上人の席が用意され、ご一緒にお念仏していると思うと、皆さんのテンションも上がり、熱のこもったお念仏が8日間続きました。
食事はもちろん精進料理!!九州より参加していただいた方がお念仏の合間の時間を使い、せっせと下ごしらえをし、おいしい料理を提供してくださいました。朝はごはんと暖かいお味噌汁に漬け物や納豆を添えて、朝のお堂は冷えるのでお味噌汁の温かさは身に染みました。
お昼はそばがきとサラダ。昔はお別時と言えばそばがきだったとか...。そばがき作りを初体験させていただき、数名の僧侶と台所でお念仏しながら練らせていただきました。
そして夜はおやきとお味噌汁と果物。ちょっと男性には少なくないのかなと思いましたが、お別時中にはちょうど良い食事量だったようです。
お別時初日はお寺の梅が咲き始めたところでしたが、お別時最中に春一番が吹き、梅の花も日に日に増え、うぐいすの声を聞いたり、裏庭で狸を見かけたりと素敵な環境の中、また大巌寺の住職を始め、スタッフの細やかな配慮と協力により、滞りなく8日間終了できたことを感謝の思いと嬉しい思いでいっぱいです。
また来年も!!との声を参加者からたくさんいただきました。勤めた人だけが得る喜びがあるようです。
年に一度は、普段の生活から離れ、ただただ仏様を思う厳しいお別時を!
月に一度は仲間の熱をいただき、またお念仏のご縁を広げていく、優しいプチ修業を!
この二つを続けていこうと誓い合い行を終えました。