炊き出しに参加するまでは、ホームレスの方とお話しする機会など全くなく、恥ずかしながらホームレスの方に同情の意はもっていたものの、彼らとコミュニケーションをしようなど思ったことはありませんでした。
ホームレスの方と目があっただけで、新聞紙で殴られたなどという友人の話も聞いていたので、無意識のうちにではありますが、できるだけ関わらないようにしていた気がします。
ホームレスの方も辛い過去を抱えていて、普通の生活をしている者から気軽に声をかけられたら嫌だろうなと思っていました。
しかし、今回炊き出しに参加してみて、自分は偏見の塊であったことに気づき、今までホームレスの方によい印象をもっていなかった自分に憤りを感じました。
今回の活動で一番印象に残っていることは、困難を抱えているにも関わらず、彼らは気さくで、寛大な笑顔を見せてくれたことです。
そして、今回改めてホームレスの方の現状を知りました。段ボールで自分のプライベート空間を何とか作り、着替えもなく、食べ物もほとんどなく、彼らの現状は思っていた以上に厳しいものでした。
このような中で笑顔を見せられる彼らに心を打たれました。
また、事務局長さんのお話の中で、ホームレスの方もかつては、社会の中で活躍し貢献しておられたということを聞いたとき私は彼らが築きあげてきた社会の中で恩恵をこうむっていることを改めて実感しました。
今回の活動を通して学んだことは、ホームレスの方々の生活の仕方は多少違うかもしれないけれど、そのほかの点では普通の生活ができている私たちと何も変わらないということです。
だから、「助けてあげる」ではなく「共に生きる」ことができたらいいと感じました。
私たちが彼らの生活を保障することはできないかもしれませんが、共にコミュニケーションをし、あたたかいご飯を食べることでお互いに小さな幸せがほんの少しでも増えればうれしいです。
ぜひ、またこの活動に参加させていただきたいです。