今回ひとさじの会のみなさんと一緒におにぎりを握るところからホームレスの方々にお渡しするところまで活動に参加させていただき、ありがとうございました。
私はこれまでホームレスの方とお話をしたことがありませんでした。
母が「BIG ISSUE」を購入する際にホームレスの方と話していた時も、横からただ見ていることしかできませんでした。
恥ずかしいことですが、その時はホームレスの方たちと自分の間に線引きをして、自分とは違う人間だと捉えていました。
今回おにぎりをお渡ししながらお話をすることができました。
「寒くて辛かったけど、近頃は暖かくなってきて少し楽になった」
「このおにぎり一つが明日を生きる糧になる」
というお話を聞き、ハッとしました。
ホームレスの方々は、日々の中の様々な変化を敏感に感じ取っていて、身の回りのことに素直に感謝する心を持っていることを知ることができました。
また、薬の配布を行っている時に、この季節でもムヒを希望される方がとても多いことに驚きました。
薬を袋に詰める作業にも参加させていただいたのですが、その時にはムヒの需要はあまりないだろうと勝手に思っていました。しかし、実際はしもやけなどかゆみの症状が多く出ている方が多くいました。
人々が暮らす場所を実際に訪れて、声をかけて、今必要なものを聞く、ということがどれほど大切なのかを痛感しました。
最後の終礼で、上野の方には女性の方も多くいらしたという話を聞き、“ホームレス”ということを身近に感じました。
私はこれまで漠然と、ホームレスという状況に至るには、私には起こりえなないような重大な問題が起こるのだと思って、ホームレスの方々との間に壁を作っていました。
しかし、家庭の事情など本当に私の身近にあるちょっとしたことから、男性でも女性でもホームレスになることがあるのだということを知りました。そして、この問題を自分と切り離して考えてしまうことは、危険だと感じました。
ホームレスの方々という他者に対して行う活動という認識で参加してしまいましたが、それは全く違いました。
多くのことを学び、今後自身のためにも考え続けねばならない課題を見つけることができました。
ぜひ次回も参加させていただきたいと思っています。ありがとうございました。そして、今後もどうぞよろしくお願いします。