授業が終わってから行きましたので途中からの参加でした。私はみなさんから教えてもらいながら、おにぎりを作りました。
その作業を始め、出発する前にお念仏を唱えてからグループに分けて、おにぎりを配るために本格的にいろんな所を訪ねました。
私は上野のグループでした。上野はたまに行ったことがありますが、こんなにホームレスの方が多いとは気づかなかったです。
一番驚いたのは、ホームレスの中には女性の方もいて、しかもホームレスには見えなくて全然気づかなかったこと。他のホームレスの方から聞いてから気づきました。
女性の方はもっと大変な生活をしているのではないかなと思ったら、このひとさじの会の活動がどんなに必要な、大切な活動かが感じられました。
このボランティアに参加している方々を見て勉強になったのは、あげる人ももらう人も主客がなかったことです。
私と一緒に配った女性の方からやり方を聞き、実際にやる姿をみました。もらう人の目線に合わせて自分の体を下げて、先に”はい、どうぞ” ではなく”いかがでしょうか”という言い方をします。
目線を合わせることは仏教の教えの中で「同事摂」ではないのかなと思いました。ホームレスの方も自分が自分で食を求める状況であったらもらいません。
そして、配っている途中でしたが、この世の中の不思議さが感じられました。
ちょうど私が立っていた左にホームレスの方々、右に大きい公演ホールから出てる人々、その人たちの真ん中におにぎりを配ってる私たち。
こんなに寒い日の夜、誰かは家もなく、食べ物もなく、苦しい時間を過ごしているのに、その同じ時間に、誰かは素敵な服を着て、美しい公演を鑑賞して、幸せな時間を過ごしています。
そして、また誰かはそんな人たちを見て悲しんでます。なぜ、人は同じ人間であるのにこんなに違う人生を生きているのでしょうか。
私にとって、本当にいろんなことを考えさせられた瞬間でした。
帰り道である方のことを聞きました。すごく悲しい話でしたが、私は今まで本当に苦しんでいる人たちに無関心だったのではないかと反省しました。
自分ができること、やることは多分小さいことしかないかもしれません。しかし、このひとさじの会で得たものを忘れないようにこれからも参加したいと思いました。
そして、このようなボランティアに参加させていただいて、大変ありがとうございます。