大学の友人たちと夏季休暇中の課外学習として、ひとさじの会の活動に参加させていただきました。
私達は16時頃に集合場所のお寺に到着したのですが、もうこの時点で他の参加者の方がおにぎりを握る準備を始めていました。
私達は全員この活動に参加するのは初めてだったので、ベテランの参加者の方の指導の下で、おにぎりをにぎったり、薬や衣類などを袋に詰めるお手伝いをしました。
今回の活動はかなり参加者が多かったようで、とても早く効率的に準備をすることができたそうです。
参加者が少ない時では、これら全ての作業を7,8人で行うこともあるようで、どんな時でも毎月2回の活動をかかさずに100回以上続けていることの凄さと、大変さを実感しました。
参加者の方の中には他の大学の学生さん、ベトナムからの留学生、何度も活動に参加しているベテランの方、過去にご自身が路上生活を経験した方などいろいろな人がいて、お米が炊き上がるのを待っている間も、他の参加者の方々と楽しく貴重な時間を過ごし、とても充実していました。
準備が完了したのち、回る場所ごとにそれぞれ数人のグループに分かれて、夜の8時くらいからおにぎりなどをお配りして回りました。
私は浅草駅周辺の担当だったのですが、日中は観光地として沢山の人でにぎわっている街に、暗くなるとひっそりと段ボールを敷いて寝ている路上生活者の人達がいて、私に知っている浅草の街とは全く雰囲気が違い、別の場所のような気さえしました。
おにぎりをお渡しする際に、「待っていたよ。ありがとう」と声をかけて下さる方が多く、この活動が彼らにとって、とても重要なものになっていることを感じると同時に、他に自分に何かできることはないものかと、ふがいない気持ちにもなりました。
「あっちの道にも一人寝ているから持って行ってあげて」など、別の路上生活者の人を気遣う言葉も多く、今まで私が彼らに対して、怖い人、汚い人、変な人というような悪いイメージばかり持っていたこともあり、とても驚きました。
もちろんその悪いイメージが全て間違いであったとは思っていませんが、実際に彼らと同じ目線に立って接してみないとわからないことも沢山あるのだということに気づかせてもらいました。
ひとさじの会の活動と、今回の体験を、授業での発表などを通して少しでも多くの人たちに知ってもらえたら良いなと思っています。
この度は、とても貴重な体験をさせて頂きありがとうございました。