前々から参加したいと思っていた、ひとさじの会に参加させていただきました。
今回、はじめての参加で、右も左もよくわからなかったのですが、スタッフの皆様が親切に教えてくださり、沢山のことを学び取ることができました。
普段お寺に参拝することといえば、初詣や法事やお墓参り等々の行事などで、1年の安泰や先祖供養のために手を合わせるイメージが強くありました。
しかし、ここでは炊き出しや路上生活者支援に国籍や年齢を問わず人がお寺に集まり、境内や本堂をフルに使い団欒を楽しみながら、栄養満点なおにぎりを握り、路上で生活されている方の健康と安全を祈願しておにぎりをお届けする活動を行っていました。
都内のお寺は、なんとなく入りづらいイメージがあるのですが、ここにはそんなことを全く感じさせない良いお寺だなと感じました。
また、ボランティアに参加している方もフレンドリーに話しかけて下さったので、人見知りな私でも打ち解けることができました。
今回おにぎりを配ったのは、墨田川周辺の地域で、向こう岸にはきらびやかに光るスカイツリーが輝きを放っていました。しかし輝きの放つ街の足元には、多くの路上生活者の生活がありました。
結局40人くらいの方におにぎりを配ったのですが、自分の思っていたより、良い方ばかりで、「これ他の人に配って」と銭湯の無料券を私たちに託す方や仲間の為に薬をもらっていく方、また帰り際に私たちに笑顔で「ありがとう」と深々と頭を下げる方を見て、それぞれ理由があるのは承知の上ですが、どうして?という気持ちを抱かずにはいられませんでした。
そんな皆さんと、愚痴を溢したり、語り合ったりするには、それなりの信頼関係がなければできないことだと思います。
一回行っただけでは、ボランティアと言えないと自分では思っているので、今後もひとさじの会の活動を通じて、皆さんと会話のキャッチボールが出来るよう、継続的して行っていきたいと思います。
今回参加を承諾し、貴重な体験をさせてくださった、高瀬上人をはじめ、吉水先生、スタッフの方々には非常に感謝しております。
無力な自分ではありますが、ぜひ活動に参加させていただければと考えておりますので、ご迷惑をお掛けしますが、今後ともよろしくお願いします。合掌