吉水さんのお話を聞かせていただく機会に恵まれた時、そのお話に感銘を受けるとともに、ただ聞くだけではなく、自分も必ず「ひとさじの会」の活動に参加してみるべきだと思いました。
自分にとってホームレスの人たちはいつも心のどこかで気になってはいたけれど、素通りしてしまっていた存在で、その方たちに実際に接することは、いささか緊張することでした。
おにぎりを皆で握ったあと、夜回りの前に光照院の本堂で、これまで路上で亡くなった方々に思いを馳せながら、お念仏を唱えます。灯りを落とした本堂のなかでのこの時間が、神聖な祈りのひとときであるように感じました。
吉水さんのチームのひとりとして、上野駅周辺や上野公園を回りました。吉水さんはひとりひとりの心に届くような優しい声で路上の方たちに話しかけます。
私も首からおにぎりの入った袋を下げ、その人たちに渡しました。靴下や帽子、下着、寝袋、それに薬など、いろいろなものを必要としている人たちがいます。
その方たちは、私たちに「ありがとう」と声をかけたり、ひとりひとりいろいろな表情を見せてくださいました。なぜ私はこの人たちとの間にこれまで壁を感じていたのだろう、と自らを省みる学びをいただいた一夜でした。
貴重な体験をさせていただいたひとさじの会の皆さんと、私を受け入れてくれた路上の方々に感謝したいです。ありがとうございました。これからも活動に参加させていただきたいです。よろしくお願いいたします。
※本日は202回目のひとさじの会の活動でした。