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頼りなくも会長になって、炊き出しをしている他のグループや貧困問題に取り組んでいるグループと多くの交流を持たせてもらった。その中で、ひとさじが創っていきたい雰囲気、又、どのようにすれば目指す雰囲気を創っていけるのか、まだまだ模索中の段階ではあるが、自分なりに考えるようになった。
とりあえず、カリスマ性やリーダーシップのある人物がいないのが、ひとさじの現状である。なので、誰かが誰かを指導するというのではなく、みんなが意見の交換を盛んに行ない、ひとさじを創っていかなければならない。この事は一見すると困った事のようではあるが、実は反って、良い事なのではないかと自分は感じている。
他のグループに於いても、路上の方、スタッフ、ボランティアの間に上下がないグループは雰囲気がとても良い。ひとさじも、そのような雰囲気を創っていきたい。とりあえず、第一回目の炊き出しを終えて、ひとさじのメンバーの間には、その雰囲気が創られつつあると思う。
路上の方におにぎりを渡すという事だけでなく、安心して対等な関係を築く事ができる雰囲気も一緒に伝えられるような、ひとさじになっていければと思う。