ひとさじの会に参加する前の私が知っていた浅草は、たくさんの出店が立ち並び、外国人観光客や修学旅行生でにぎわう、明るくて、活気のある街でした。
今回私が回ったのは、昼間とは違ってシャッターを下ろした夜の浅草商店街です。
寒さに耐えながら野宿をしている方、一人ひとりに、具合が悪いところが無いかなどを尋ねながら、おにぎりを配って歩きました。
節電のためなのか、明かりを消した雷門を横目で見ながら、私にできることって何だろう、と改めて思いました。
おにぎりを手渡すたびに、“ありがとう”という言葉を何度もいただきました。
素直に嬉しかったし、良かった、とも思いました。
でも、私がしなければならないのは、感謝の言葉を受け取ることではなく、野宿している方が、より良い暮らしを送るために必要な支援を提供していくことです。
何ができるのかは、今はまだ良く分からないけれど、誰もが暮らしやすい社会を作っていくためにも、「ボランティアをさせていただく」という気持ちを忘れることなく、これからも、ボランティア活動に取り組んでいきたいと思います。